タイトルから出オチの様な高城れにソロ曲は演歌路線。正確には「北酒場」の様な演歌ポップとでも呼ぶようなタイプの曲。
ミュージックマガジンの特集でも言われていたが「アイドルに演歌を歌わせてみました」というコンセプトがきょうび有効とはどう考えても思えない。「高城れに=オチ担当=演歌」というのは彼女にも演歌にも失礼な選曲方法。パロディ的なタイトルを見てもそれは明白で、「宇宙で暴れる鬼将軍」(滝勝・人生)と同レベルのフレーズだ。
れに自身のヴォーカルもこぶしが回るでもなく、一本調子のポップス的な歌い方。曲そのものは可もなく不可もなく的レベルなので、本人が楽しそうなことだけが救いだ。
2012/11/17
ありがとうのプレゼント / 有安杏香
有安杏果の「バラードが歌いたい」という希望に沿って作られた曲。所謂J-Pop系の流れにある曲で当然俺に言わせてしまえば面白いところは一切ない、と言うことになる。限定盤収録のソロ6曲の中で一番退屈なので、普段は飛ばして聴いている。
コンセプトとしては杏香の歌唱力を活かそうというものだったと思えるが、何度も強調する通り、メンバー中では確かに歌唱力が高いと思えるもののあくまでそれは表層的なものであり、こういう個性の無いバラードを自分のものにして歌い切るのはあまりにもハードルが高い。結果として「友達には上手って言われる女の子がカラオケで喝采されるレベル」で収まってしまっている。
杏香には起こりがちな「本人のやりたいこと」と「実際の資質」が乖離したが故のこの結果。出だしの歌詞にある「空回りの連続が」というフレーズが妙に象徴的だ。
幸い、次のソロではもう少し成長を見せてくれる。
2012/11/14
だって あーりんなんだもーん☆ / 佐々木彩夏
6曲の中では圧倒的な出来と存在感、インパクトを誇る佐々木彩夏のソロ。
他の5人には夫々に音楽的なコンセプトが与えられたのに対し、彼女の楽曲コンセプトは「あーりん」だ。もはやこれは「アイドル」というコンセプトではなく「あーりん」である。
もともと「アイドル」というジャンルを逸脱したももクロは所謂アイドルとは別ジャンルと言ってしまってもいいのだけど、この曲によって更にその内部(外側!?)に「あーりん」というジャンルさえ確立してしまったと言えるのではないだろうか?
突き抜けた楽曲と歌詞、それをてらいなく歌い切るあーりん本人。何を言っても無駄だ、という破壊力抜群の作品に仕上がっている。これほど「解説しても無意味」と思える曲は無いな。この曲に対してリスナーが出来ることは「脱力」「爆笑」「呆れ」「萌え」のどれか(もしくは、全て)だけである。
アルバムの曲順的にはこの曲の後に有安、高城が来るので元々インパクトの無い楽曲の存在感を更に薄めてしまっている。コレをラストに、オチに使えばよかったのだ。
他の5人には夫々に音楽的なコンセプトが与えられたのに対し、彼女の楽曲コンセプトは「あーりん」だ。もはやこれは「アイドル」というコンセプトではなく「あーりん」である。
もともと「アイドル」というジャンルを逸脱したももクロは所謂アイドルとは別ジャンルと言ってしまってもいいのだけど、この曲によって更にその内部(外側!?)に「あーりん」というジャンルさえ確立してしまったと言えるのではないだろうか?
突き抜けた楽曲と歌詞、それをてらいなく歌い切るあーりん本人。何を言っても無駄だ、という破壊力抜群の作品に仕上がっている。これほど「解説しても無意味」と思える曲は無いな。この曲に対してリスナーが出来ることは「脱力」「爆笑」「呆れ」「萌え」のどれか(もしくは、全て)だけである。
アルバムの曲順的にはこの曲の後に有安、高城が来るので元々インパクトの無い楽曲の存在感を更に薄めてしまっている。コレをラストに、オチに使えばよかったのだ。
・・・愛ですか? / 玉井詩織
玉井詩織のソロ曲は「80年代アイドル路線」をイメージして作られたという。スタッフの思惑通り、彼女の声はそのコンセプトにぴったりであり、アイデアとしては大正解だったと言える。
確かにこの曲はそのように「イメージ」して作られており、結果としてそれなりの成功を収めたと言っていいのだけど、残念ながら、後に比較にならないほど出来のいい「涙目のアリス」がリリースされたことによってその価値を大きく下げた。
アレンジ、メロディからヴォーカルの適度な不安定さまで、かなりいい線で「あの時代のアイドルポップス」を再現しようとしているのだけど、やはり恐らく後追いの世代が作ったと思われるが故の詰めの甘さが随所に目立ってしまうのだ。曲そのものは結構良いだけに残念ではあるが、不満は後に解消されるのだ。
確かにこの曲はそのように「イメージ」して作られており、結果としてそれなりの成功を収めたと言っていいのだけど、残念ながら、後に比較にならないほど出来のいい「涙目のアリス」がリリースされたことによってその価値を大きく下げた。
アレンジ、メロディからヴォーカルの適度な不安定さまで、かなりいい線で「あの時代のアイドルポップス」を再現しようとしているのだけど、やはり恐らく後追いの世代が作ったと思われるが故の詰めの甘さが随所に目立ってしまうのだ。曲そのものは結構良いだけに残念ではあるが、不満は後に解消されるのだ。
2012/11/12
Fall Into Me / 早見あかり
「歌手」いや、「アイドル」としての早見あかりによる(おそらく)最終録音曲。また、ももいろクローバーZのアルバムに収録された唯一の彼女の声である。ファンにとってはこれだけでもうれしい事態だろう。
曲としては典型的な「アイドルがラップに挑戦してみました」的なもので、それ以上でもそれ以下でもない。へヴィメタル的なギターサウンドとグルーヴしないトラックにラップを乗せるというのは日本の歌謡曲業界独特のスタイルだが国内に於いては「典型」としか言いようがない平凡な曲。そこにあかりによる平凡なラップと平凡なヴォーカル(ただし本人が思っているよりは出来がいい)を乗せ、平凡に仕上がっている。
平凡過ぎてこれ以上言うことが何もない。はっきりしているのは、彼女の歌手生活を「有終の美」では飾れなかった、ということだ。ミライボウルかChi-Maxxが最終楽曲の方が良かった。でも、かろうじて平均点は取れた感じかな。
曲としては典型的な「アイドルがラップに挑戦してみました」的なもので、それ以上でもそれ以下でもない。へヴィメタル的なギターサウンドとグルーヴしないトラックにラップを乗せるというのは日本の歌謡曲業界独特のスタイルだが国内に於いては「典型」としか言いようがない平凡な曲。そこにあかりによる平凡なラップと平凡なヴォーカル(ただし本人が思っているよりは出来がいい)を乗せ、平凡に仕上がっている。
平凡過ぎてこれ以上言うことが何もない。はっきりしているのは、彼女の歌手生活を「有終の美」では飾れなかった、ということだ。ミライボウルかChi-Maxxが最終楽曲の方が良かった。でも、かろうじて平均点は取れた感じかな。
太陽とえくぼ / 百田夏菜子
百田夏菜子のソロ曲は渋谷系をイメージして作られた。勿論、明らかにMy Ever Changing Moodsの引用であるキメ(孫引き的ではあるが)も登場する、あの時代を知っている人間ならニヤッとする、相変わらずターゲットが30代以上ということを感じさせる曲だ。
タイトル通りの夏をイメージさせる爽やかな曲(渋谷系イメージな時点で必然だった)ではあるが、この路線の「本物」を知っている身からすると残念ながらサウンドの出来が良くない。特にシンセブラスの安っぽさがこの曲の魅力を半減させている。せめて生の管を1~2本でも入れてサウンドに厚みを持たせられなかったのだろうか?
基本的に曲もよいし、夏菜子の声にも合っているから勿体ない。ピチカート・ファイヴのスウィート・ソウル・レビューとかトレイシーのFar From Hurting Kindのような音で録ってたら本当に名曲だったと思う。
タイトル通りの夏をイメージさせる爽やかな曲(渋谷系イメージな時点で必然だった)ではあるが、この路線の「本物」を知っている身からすると残念ながらサウンドの出来が良くない。特にシンセブラスの安っぽさがこの曲の魅力を半減させている。せめて生の管を1~2本でも入れてサウンドに厚みを持たせられなかったのだろうか?
基本的に曲もよいし、夏菜子の声にも合っているから勿体ない。ピチカート・ファイヴのスウィート・ソウル・レビューとかトレイシーのFar From Hurting Kindのような音で録ってたら本当に名曲だったと思う。
2012/10/30
ももクロのニッポン万歳!
「日本応援路線」の最初の曲(実際にはZ伝説にもそういう意味のメッセージが含まれているのだが)。47都道府県の何が美味しいとわめき散らしているだけのくだらない曲。ところどころに「何も語っていない」パートが含まれるなど、結構雑。
ヴァースごとに毎回(各地方)全く違うメロディ(?)が採用されている。九州は玉井が肉に囲まれて大喜びしているだけ。沖縄(高城)は九州に含まれず単体で歌われるのだが、ストレートに沖縄民謡風アレンジ。
四国(百田)は打って変わってバラード調になっていて、ここには(再度)怪盗少女のメロディが引用されている。「バラードのイメージのない百田にあえて歌わせた」との証言がある。
中国(佐々木)は名物、名所が織り込まれているが、「島根まねしまねまねま」など明らかに無意味なフレーズが多用される。島根イメージ無かったのか(コレは絶対前山田が何も調べずに歌詞を書いたと信じている)。
関西は「隠れ関西人」の有安が本物(?)の関西弁で粉もの系名物を紹介する。北海道は玉井が餌に囲まれてうっとりしてるだけ。ここで唐突に北海道に飛ぶのは最後に東北を持ってくるためあえて順番をランダム化するためのギミック。
中部も九州、関西同様の連呼スタイルだが、歌詞にも「百田夏菜子の出身地」と歌われ、名物ではなく彼女の個人的な思い出(?)で構成される。ももクロ的には中部地方の名産品は百田夏菜子なんだろう。
北陸(高城)は何故か異常にあっさり通過するのだが、「福井?福島?ラスベガス?」という歌詞があり、東北と合わせ「福島」が2回登場してしまっている。単に福井と福島の区別がつかないという意味か?どっちにしても前山田健一のいいかげんさがまた出た。
関東も中部と同じスタイルだが、百田以外全員の出身地方であるにもかかわらずあーりんの個人的な歌詞になっている。しかも最後は「群馬栃木?あーりん!(だってあーりんなんだもんの引用)」で誤魔化すという、あーりん2回とも雑な歌詞を担当。
東北が最後に来ているのは勿論意図的な構成で、今までの部分より明らかに(平凡だが)印象的なメロディが付けられメッセージ性を強調している。有安のエモーショナルなヴォーカルがハマっていて、特にライヴでは未だに半泣きで歌っているのが印象的。有安は変に黒っぽく歌おうとするより素直な歌い方の方が遙かにいい。
サビは共通で3回登場するが、2コーラス目の「飛行機のトイレ」のくだりがライヴの振り付け(ヴォーカルはオチ担当高城だが全員がヒドいポーズをとる)込みで酷素晴らしい。トイレを流す音を楽曲内でここまで克明に表現したアイドルは他にいないと思われる。
要素が多いので全編を説明してしまったが、ボーナストラック扱いとはいえアルバムのラストをこの曲で締めたのはあらゆる意味でももクロらしい形に収まり、大正解だったと思える。コノウタで大団円しても(ライヴはともかく)、ねえ?
ヴァースごとに毎回(各地方)全く違うメロディ(?)が採用されている。九州は玉井が肉に囲まれて大喜びしているだけ。沖縄(高城)は九州に含まれず単体で歌われるのだが、ストレートに沖縄民謡風アレンジ。
四国(百田)は打って変わってバラード調になっていて、ここには(再度)怪盗少女のメロディが引用されている。「バラードのイメージのない百田にあえて歌わせた」との証言がある。
中国(佐々木)は名物、名所が織り込まれているが、「島根まねしまねまねま」など明らかに無意味なフレーズが多用される。島根イメージ無かったのか(コレは絶対前山田が何も調べずに歌詞を書いたと信じている)。
関西は「隠れ関西人」の有安が本物(?)の関西弁で粉もの系名物を紹介する。北海道は玉井が餌に囲まれてうっとりしてるだけ。ここで唐突に北海道に飛ぶのは最後に東北を持ってくるためあえて順番をランダム化するためのギミック。
中部も九州、関西同様の連呼スタイルだが、歌詞にも「百田夏菜子の出身地」と歌われ、名物ではなく彼女の個人的な思い出(?)で構成される。ももクロ的には中部地方の名産品は百田夏菜子なんだろう。
北陸(高城)は何故か異常にあっさり通過するのだが、「福井?福島?ラスベガス?」という歌詞があり、東北と合わせ「福島」が2回登場してしまっている。単に福井と福島の区別がつかないという意味か?どっちにしても前山田健一のいいかげんさがまた出た。
関東も中部と同じスタイルだが、百田以外全員の出身地方であるにもかかわらずあーりんの個人的な歌詞になっている。しかも最後は「群馬栃木?あーりん!(だってあーりんなんだもんの引用)」で誤魔化すという、あーりん2回とも雑な歌詞を担当。
東北が最後に来ているのは勿論意図的な構成で、今までの部分より明らかに(平凡だが)印象的なメロディが付けられメッセージ性を強調している。有安のエモーショナルなヴォーカルがハマっていて、特にライヴでは未だに半泣きで歌っているのが印象的。有安は変に黒っぽく歌おうとするより素直な歌い方の方が遙かにいい。
サビは共通で3回登場するが、2コーラス目の「飛行機のトイレ」のくだりがライヴの振り付け(ヴォーカルはオチ担当高城だが全員がヒドいポーズをとる)込みで酷素晴らしい。トイレを流す音を楽曲内でここまで克明に表現したアイドルは他にいないと思われる。
要素が多いので全編を説明してしまったが、ボーナストラック扱いとはいえアルバムのラストをこの曲で締めたのはあらゆる意味でももクロらしい形に収まり、大正解だったと思える。コノウタで大団円しても(ライヴはともかく)、ねえ?
2012/10/24
コノウタ
オレンジノート、走れ!と並ぶファン人気が高くて俺が苦手と公言する3大楽曲の一つ。
それでも他の2曲よりは遥かに良い曲だと思う。良い意味での「正統派」というイメージも持っている。メロディは良いし(「好き」と「良い」は必ずしも一致しない)、リズム的にも躍動感があって、歌詞の内容と相まって「メンバーとファンの一体感」を感じやすい曲なんだろう。
そういう意味ではライヴで、特に実際生で見たときに真価を発揮する曲かもしれない。だから古くからのファンに愛されるのだ。勿論ソレはオレンジノートや走れ!にも言えることではあると思うが、楽曲として後発のこの曲は過去の2曲より明らかに完成度を上げてきている印象がある。
でもラップは完全に蛇足。
アルバムの曲順で、スターダストセレナーデと続けて聴いたときには単独で聴くより何故かだいぶ良く聞こえる。
歌詞について触れたい部分が一点あって、サビの「まだちょっと拙いんだけど」という部分。ここだけは、なんだかんだで本当に「好きな歌詞」と思える。勿論メンバーが書いた歌詞ではないけど、己を知ってる、慢心しない、そして等身大のももいろクローバーZという存在をさりげなく表現したフレーズだと思う。作る側もよく解ってるってコトで、こういう部分に「スタッフとももクロの良い関係」を見ることが出来る。
ってここまで書いた時点から公開するまでの間に、楽曲としてはだいぶ好きになり始めちゃってるんだけどね・・・。でもまあ「解説」って意味ではおおむねこんな感じ。
それでも他の2曲よりは遥かに良い曲だと思う。良い意味での「正統派」というイメージも持っている。メロディは良いし(「好き」と「良い」は必ずしも一致しない)、リズム的にも躍動感があって、歌詞の内容と相まって「メンバーとファンの一体感」を感じやすい曲なんだろう。
そういう意味ではライヴで、特に実際生で見たときに真価を発揮する曲かもしれない。だから古くからのファンに愛されるのだ。勿論ソレはオレンジノートや走れ!にも言えることではあると思うが、楽曲として後発のこの曲は過去の2曲より明らかに完成度を上げてきている印象がある。
でもラップは完全に蛇足。
アルバムの曲順で、スターダストセレナーデと続けて聴いたときには単独で聴くより何故かだいぶ良く聞こえる。
歌詞について触れたい部分が一点あって、サビの「まだちょっと拙いんだけど」という部分。ここだけは、なんだかんだで本当に「好きな歌詞」と思える。勿論メンバーが書いた歌詞ではないけど、己を知ってる、慢心しない、そして等身大のももいろクローバーZという存在をさりげなく表現したフレーズだと思う。作る側もよく解ってるってコトで、こういう部分に「スタッフとももクロの良い関係」を見ることが出来る。
ってここまで書いた時点から公開するまでの間に、楽曲としてはだいぶ好きになり始めちゃってるんだけどね・・・。でもまあ「解説」って意味ではおおむねこんな感じ。
2012/10/22
スターダストセレナーデ
露骨に事務所の名前をタイトルにした(意識してないとは言わせない)楽曲。現時点(2012年9月)で唯一のシャッフルのリズムを持った曲(ミライボウルのヴァース部分を除く)である。
基本的に四つ打ちでリズミックな曲が多い中、この曲は全く違う空気感を持っているので、バラードとは別の方法でライヴ中のアクセントとして機能している。ゆったりしていてしかもポップで明るい曲なので終盤の盛り上がりに軽いアクセントとして置かれることが多いようだ。アルバムでも同様の位置に置かれ、独特の「居心地の良さ」を作り出している。
オールドスタイルのポップソングを80年代的に解釈したような曲調はポップス好きや「歌謡曲」(決してJ-Popではなく!)世代の琴線に触れるパターン。
キミノアト同様、生をシミュレートしたドラムの打ち込みが安っぽい(と言うかアクセントとかのエディットが甘すぎる)のが最大の難点だが全体にはポップでハッピーな感じを上手く出しているのではないだろうか。深く考えるよりも単純に曲そのものの可愛らしさを楽しみたい。
こういう曲(曲調と言うより、意味合い的に)はもっと増えて欲しいね。
基本的に四つ打ちでリズミックな曲が多い中、この曲は全く違う空気感を持っているので、バラードとは別の方法でライヴ中のアクセントとして機能している。ゆったりしていてしかもポップで明るい曲なので終盤の盛り上がりに軽いアクセントとして置かれることが多いようだ。アルバムでも同様の位置に置かれ、独特の「居心地の良さ」を作り出している。
オールドスタイルのポップソングを80年代的に解釈したような曲調はポップス好きや「歌謡曲」(決してJ-Popではなく!)世代の琴線に触れるパターン。
キミノアト同様、生をシミュレートしたドラムの打ち込みが安っぽい(と言うかアクセントとかのエディットが甘すぎる)のが最大の難点だが全体にはポップでハッピーな感じを上手く出しているのではないだろうか。深く考えるよりも単純に曲そのものの可愛らしさを楽しみたい。
こういう曲(曲調と言うより、意味合い的に)はもっと増えて欲しいね。
2012/10/18
オレンジノート
無印時代から現在に至るまで、ライヴで後半以降の盛り上がりに欠かせない平凡なポップソング。
この曲の最大の欠点は(実はこれが「類型的なJ-Pop」の特徴でもあるのだけど)、サビ(?駈けだした〜の部分)のメロディ、その譜割にある。八分音符ベタ打ちのリズムに音符一つに一文字が乗るという、どこまでも野暮ったいリズム構造。4小節目に取って付けたような付点音符(たーんたたーんたたーん)が入ってくるが、これがダサさを倍増させている。16分音符を使いながらシンコペーションが一切含まれないのでぼってりとした印象ばかり残ってしまうのだ。よく言われる「ロックのライヴでも頭打ちの手拍子をしてしまう日本人のリズム感覚」をそのまま表現したようなアレンジ。音楽が苦手な人には盛り上がりやすいのかね?
そういうわけで散々酷評してきたJ-Pop路線でも特に嫌いな曲。悪い曲というわけではなく、一切何も起こらない。芸術の世界で「可もなし不可もなし」ほど無意味なことは無い。個人的には「J-Popが何故嫌いか」をロジカルなかたちで理解する助けにはなったが。
古くからのファンの思い入れなど俺には通用しねえのだ。
閑話休題。ヴァースに入っても耳を惹くような瞬間は一切なくありきたりの(逆に言えば馴染みやすい)展開が続く。ラップ部分は他の曲に比べてよく出来ているが、それさえもこの曲の平凡さを際立たせる結果になっている。
オレンジノートという言葉の意味は不明だが、(無印時代からの)メンバー6人の色に含まれない「オレンジ」をタイトルに冠したのには多分意味があって、それだけにメンバーやファンにも思い入れが強いのだろうな、とは思うのだけど…。
2012/10/16
天手力男
アルバム中で最も強力な新曲。日本神話の神の名を冠したタイトル、独特の曲調(メロディ)ともにアイドルのポップスという範囲を逸脱している。逸脱しているということは、ももクロらしい曲という意味である。
狙いどころはドラムンベースにNARASAKI得意の民族音楽的要素を取り込んだ線だったが、その過程でレゲエが入ってしまい、結果としてジャングル的な音に先祖返りしてしまった、というようなサウンドに落とし込まれた。結果オーライ、という話である。特にミドルエイトの、前のメンバーを殴り倒していく振り付けとバックのジャングルを通り越して懐かしのブレイクビーツテクノにまで戻った感じのアレンジが好きだ。エンディングに303っぽい音が出るのも嬉しい(毎度のアシッド愛好発言で済まんね)。
イントロでは「意外と簡単」と歌われるがそれどころかヴァースのヴォーカルパートは結構難しいと思える独特の音程の(雑に言えば、民族音楽的な)メロディと符割りが使われている。ここからレゲエ風のブリッジを経てポップで妙にキャッチーなサビに到達する展開が凄く気持ちよい。ヴァースのメロディを特に歌いこなす(というか、合っている感じがする)のはれにと詩織。二人の自由さと曲が共鳴したか? 逆に夏菜子と杏香には今ひとつ合っていないか。
今まで(無印時代)ならこういうリズミックな曲にはラップを入れていたところだろうが、早見の脱退によりその必要がなくなったのがこの曲のまとまりのある仕上がりに貢献している。
サビ前のパートが意外に凡庸、と言うかオーソドックスな方に流れるのだけどコレはあえてバランスを取ったか。ただ、所謂J-Pop系の曲と違ってヴォーカルは頭拍で歌ってもバックは細かいシンコペーションが山盛りなのでリズムが野暮ったくなることは逃れている。
狙いどころはドラムンベースにNARASAKI得意の民族音楽的要素を取り込んだ線だったが、その過程でレゲエが入ってしまい、結果としてジャングル的な音に先祖返りしてしまった、というようなサウンドに落とし込まれた。結果オーライ、という話である。特にミドルエイトの、前のメンバーを殴り倒していく振り付けとバックのジャングルを通り越して懐かしのブレイクビーツテクノにまで戻った感じのアレンジが好きだ。エンディングに303っぽい音が出るのも嬉しい(毎度のアシッド愛好発言で済まんね)。
イントロでは「意外と簡単」と歌われるがそれどころかヴァースのヴォーカルパートは結構難しいと思える独特の音程の(雑に言えば、民族音楽的な)メロディと符割りが使われている。ここからレゲエ風のブリッジを経てポップで妙にキャッチーなサビに到達する展開が凄く気持ちよい。ヴァースのメロディを特に歌いこなす(というか、合っている感じがする)のはれにと詩織。二人の自由さと曲が共鳴したか? 逆に夏菜子と杏香には今ひとつ合っていないか。
今まで(無印時代)ならこういうリズミックな曲にはラップを入れていたところだろうが、早見の脱退によりその必要がなくなったのがこの曲のまとまりのある仕上がりに貢献している。
サビ前のパートが意外に凡庸、と言うかオーソドックスな方に流れるのだけどコレはあえてバランスを取ったか。ただ、所謂J-Pop系の曲と違ってヴォーカルは頭拍で歌ってもバックは細かいシンコペーションが山盛りなのでリズムが野暮ったくなることは逃れている。
2012/10/15
D'の純情
Z伝説と同時発売となったワンコインシングルの唯一の収録曲であり、コレもBattle and Romanceに収録された曲。話題作りのリリースと言え、DVD付きでもないし購入意欲の湧くものではない。通常のパターンならZ伝説のカップリングとするんじゃないだろうか。楽曲的にもそういうタイプで、明らかにその方が収まりはいい。
衣装が忍者をモチーフにデザインされているが、そのイメージ通りハードな曲調のダンスチューン。イントロのストリングスの懐かしげな響き(ノーザンソウルというか、80年代ポップというか)からアッパーかつ適度にダークなサビへのコントラストがなかなか気持ちよい。ブリッジの部分で一時的にメジャー調に行くのがいいアクセントになってるのかな。
Dash, Dash〜の部分はChi Maxxの焼き直し(作曲は同じく横山克)にも思えるが、同曲が「上に上がっていく」感じだったのに対しこちらは前に進んでいく印象。ダンスの振り付けでそう感じてるだけなのかも知れないが。
前山田楽曲のような使いどころを見極めたソロ回しではないが、後半のかなこソロパートのエモーショナルさはガッチリはまった印象。ギミックの無い曲だけに地味ながらこういう部分が印象に残る。
余談だが、タイトル「D'(ディー)の純情」を歌詞のせいで「D'(ダッシュ)の〜」と読んでいたのは俺だけなのだろうか。
衣装が忍者をモチーフにデザインされているが、そのイメージ通りハードな曲調のダンスチューン。イントロのストリングスの懐かしげな響き(ノーザンソウルというか、80年代ポップというか)からアッパーかつ適度にダークなサビへのコントラストがなかなか気持ちよい。ブリッジの部分で一時的にメジャー調に行くのがいいアクセントになってるのかな。
Dash, Dash〜の部分はChi Maxxの焼き直し(作曲は同じく横山克)にも思えるが、同曲が「上に上がっていく」感じだったのに対しこちらは前に進んでいく印象。ダンスの振り付けでそう感じてるだけなのかも知れないが。
前山田楽曲のような使いどころを見極めたソロ回しではないが、後半のかなこソロパートのエモーショナルさはガッチリはまった印象。ギミックの無い曲だけに地味ながらこういう部分が印象に残る。
余談だが、タイトル「D'(ディー)の純情」を歌詞のせいで「D'(ダッシュ)の〜」と読んでいたのは俺だけなのだろうか。
2012/10/10
キミノアト
この曲もきみゆきや白い風と全く区別がつかない凡庸なバラード。
日本のポップス界には必要とされているパターンの曲(主にカラオケ用)なのだが俺個人としては一切不要な曲。アルバムを聴くときも殆ど飛ばすから語れることが全然ない。 何度聴いても全く覚えられないのだからレビューどころではないのだ。
メロディ、アレンジ共に全てどこかで聴いたことのあるパターンの組み合わせで作られており、現状「他に類を見ない異常なアイドル」が売りとなっているももいろクローバーZにとっては完全に場違いな存在。
ありがちなピアノとありがちなギターが下手糞な打ち込みドラム(生っぽいが打ち込みだろう)と組み合わさって4分54秒の退屈を完璧に演出してくれる。後半に登場する完全に蛇足なパーカッションは何を考えてアレンジしたのだろう?
コレ書くために聴いたけど、褒められる部分が一個も見つからなかった。
日本のポップス界には必要とされているパターンの曲(主にカラオケ用)なのだが俺個人としては一切不要な曲。アルバムを聴くときも殆ど飛ばすから語れることが全然ない。 何度聴いても全く覚えられないのだからレビューどころではないのだ。
メロディ、アレンジ共に全てどこかで聴いたことのあるパターンの組み合わせで作られており、現状「他に類を見ない異常なアイドル」が売りとなっているももいろクローバーZにとっては完全に場違いな存在。
ありがちなピアノとありがちなギターが下手糞な打ち込みドラム(生っぽいが打ち込みだろう)と組み合わさって4分54秒の退屈を完璧に演出してくれる。後半に登場する完全に蛇足なパーカッションは何を考えてアレンジしたのだろう?
コレ書くために聴いたけど、褒められる部分が一個も見つからなかった。
2012/10/07
ワニとシャンプー
個人的には前山田健一の最高傑作と思っている。メンバーが馬鹿であるということを曲として見事に描き切った作品。ライヴではココ☆ナツ、サンタさん等と並んで「単純に盛り上がる曲」の地位を確立している。
世に夏の終わりを描いた曲は数あれど、ここまで馬鹿なものは(アニソンやノベルティの世界を除いて)無かったのではないか。歌詞は「夏休みの最終日なのに宿題が全く終わってない」というだけの内容で、最初のヴァースで90枚残っていたプリントは曲が終わった段階でも60枚までしか減っていない。しかも30枚はデタラメで埋め尽くされているのだ。
この曲をそのまま体現するのは百田夏菜子そのひとで、中間のブレイクでの「はぁ終わらない」に込められたリアリティは白眉。2013年以降、高校を卒業したかなこがこの部分をライヴでどう表現していくのか、リアリティを保ち続けるのか、が今後気になるところだが…。逆に「知識は無いが優等生」の有安が「やばい、やばい」を連呼するパートは一部でリアリティ不足が指摘されている。
ラテン風のリズム構造に昭和の歌謡曲を彷彿とさせるマイナー調のメロディというスタイルは夏ポップスの典型パターン。イントロの「ラーラララ~」の部分とともにサザン・オールスターズの「勝手にシンドバッド」も思い起こさせる。
扇子を使って踊るのは90年代の音楽シーンを体験した我々には懐かしいが、ハードコアテクノのスタイルが使われているわけではない。
ちなみに既に、ファンの間だけとはいえ、中高生は宿題が終わらない状態のことを「ワニシャン状態」と表現し始めており、そういう意味でもキャッチーな存在。しかし未だ何故酸素を作るのにワニとシャンプーだと思ったのかは公開されていない。
2012/10/05
ミライボウル / ピンキージョーンズ / 行くぜっ!怪盗少女
無印時代のシングルからリードトラック3曲は全て新ヴァージョン(Zヴァージョン)としてリミックスが行われた。この3曲に関してはまとめて扱う。曲そのものの詳細はシングルの項を参照。
ミライボウルで一番目立つのはあかりが一人で歌っていた「ばーか」のパートがメンバー全員によるものに変わったところ。ここは彼女の声がハマっていたので少し勿体ないが、じゃあ誰が代役すべきか、と言うと難しいところ。無難な選択か。
「青春のアザ紫に」の部分については既にシングルの項で触れたが、ここの1行をれにが全部歌う方がすっきりするという事実はどうしても深読みしたくなる。
ラップのパートはキャラ的に真逆のあーりんが担当。あえてクールな歌い方を真似せず、あーりんらしい可愛らしさを押し出したラップにしたのが正解。むしろ彼女のラップの方がもっと上手いことが解ってしまった、と言う意味ではあかりが可哀想なのだけど。
ピンキージョーンズはリメイクによる変化が比較的少なく感じる。「サフラン・タイム〜」の部分は高城が担当。あかりの方が安定していたかな。むしろその後の「叫べほら踊れ〜」ですぐに再登場するのでコントラストが薄れた方が残念。
大サビの「アカリ照らせ〜」のパートが一番の問題だったと思われるが、ここは理由は不明だがあーりんのソロになっている。結果、この部分は最後の「あやかって」による大団円を含め彼女の印象が非常に強くなる。
エンディングは5人が順番に歌った後に最後の「全開」を全員で歌うことになり、むしろ力強さが増した。この部分はZヴァージョンが圧倒的によい。
怪盗少女が一番変化が大きい。オープニング(エンディング)からあかりの名前が削除され、ヴォーカルの符割りも変化したためシンコペーションが弱まった印象がある。また、あかりの低音パートが無くなって重厚感が無くなった(その分キャピキャピした)。
最初のヴァースの「狙った獲物は〜」のパートはあかりの「華麗な怪盗」風からかなこによる「調子に乗って大ポカやらかしそうな」歌唱に差し替え。印象は大きく違う。これは好みの差だろうな。
2コーラス目も出欠確認が1〜5に変更。Oo Yeahのタイミングが変わった。これは意外にタメが利いたことによって、自己紹介の「Z」と韻を踏む形になって効果的だったように感じる。大サビの「いつも全力で」はあーりんに交代。
最後のサビにはももかによる「ソウルフル風」スキャット(本人はフェイクと呼ぶが)が大きくミックスされて印象が変わった(良く聴くとオリジナルでも聞こえる)。まあ、彼女の歌なので上手いとは言い難いし、効果としても弱いのだけど、「ももかのスタイル」をあえて強調したかったのだろう。
また、全曲共にポップスとして解りやすい、メリハリの利いたミックスが施され、アルバムとしての統一感がはかられている。パンキッシュな印象が薄れたのは残念だが、一般層へは聴きやすいだろうし、アルバムの流れの中では丁度いいのかも知れない。
ミライボウルで一番目立つのはあかりが一人で歌っていた「ばーか」のパートがメンバー全員によるものに変わったところ。ここは彼女の声がハマっていたので少し勿体ないが、じゃあ誰が代役すべきか、と言うと難しいところ。無難な選択か。
「青春のアザ紫に」の部分については既にシングルの項で触れたが、ここの1行をれにが全部歌う方がすっきりするという事実はどうしても深読みしたくなる。
ラップのパートはキャラ的に真逆のあーりんが担当。あえてクールな歌い方を真似せず、あーりんらしい可愛らしさを押し出したラップにしたのが正解。むしろ彼女のラップの方がもっと上手いことが解ってしまった、と言う意味ではあかりが可哀想なのだけど。
ピンキージョーンズはリメイクによる変化が比較的少なく感じる。「サフラン・タイム〜」の部分は高城が担当。あかりの方が安定していたかな。むしろその後の「叫べほら踊れ〜」ですぐに再登場するのでコントラストが薄れた方が残念。
大サビの「アカリ照らせ〜」のパートが一番の問題だったと思われるが、ここは理由は不明だがあーりんのソロになっている。結果、この部分は最後の「あやかって」による大団円を含め彼女の印象が非常に強くなる。
エンディングは5人が順番に歌った後に最後の「全開」を全員で歌うことになり、むしろ力強さが増した。この部分はZヴァージョンが圧倒的によい。
怪盗少女が一番変化が大きい。オープニング(エンディング)からあかりの名前が削除され、ヴォーカルの符割りも変化したためシンコペーションが弱まった印象がある。また、あかりの低音パートが無くなって重厚感が無くなった(その分キャピキャピした)。
最初のヴァースの「狙った獲物は〜」のパートはあかりの「華麗な怪盗」風からかなこによる「調子に乗って大ポカやらかしそうな」歌唱に差し替え。印象は大きく違う。これは好みの差だろうな。
2コーラス目も出欠確認が1〜5に変更。Oo Yeahのタイミングが変わった。これは意外にタメが利いたことによって、自己紹介の「Z」と韻を踏む形になって効果的だったように感じる。大サビの「いつも全力で」はあーりんに交代。
最後のサビにはももかによる「ソウルフル風」スキャット(本人はフェイクと呼ぶが)が大きくミックスされて印象が変わった(良く聴くとオリジナルでも聞こえる)。まあ、彼女の歌なので上手いとは言い難いし、効果としても弱いのだけど、「ももかのスタイル」をあえて強調したかったのだろう。
また、全曲共にポップスとして解りやすい、メリハリの利いたミックスが施され、アルバムとしての統一感がはかられている。パンキッシュな印象が薄れたのは残念だが、一般層へは聴きやすいだろうし、アルバムの流れの中では丁度いいのかも知れない。
2012/10/03
CONTRADICTION
こんな俺ですら聞き覚えのない単語を勉強が出来ないことに定評があるももクロが覚えられるわけもなく、略して「コントラ」と呼ばれlることの多いハードなイメージの曲。
所謂イケイケ風のシンセリフ、というか、ちょっとだけ古い感じの、TRFの更に二番煎じ(つまり三番煎じ)風の安っぽいリフをドローンの様にうねるシンセベースのラインが上手く中和して「格好いいももクロを聴かせる」という雰囲気を作り出すことに成功している。特に「アシッドハウス+ゲーム音楽」なイントロは好みのポイント。
結局俺としてはこのベースだけでこの曲は決まり。他にもリズムにかけたフィルターとか、ブレイクのぶった切り方とか、とにかくアレンジが好きだ。繰り返すけどリフは凄く格好悪いのにそれが全然気にならないというか、格好悪いことに後から気づくのは凄いのではないか。
キミとセカイではこのハードな雰囲気をあえて茶化していたが、流石に同じ手は二度使えない。今回は正攻法で、最後まで雰囲気を壊すことなく聴かせていく。サビに向かっては徐々に盛り上げていくのだけど、それでもどこか抑制された雰囲気が常に漂うのがこの曲の特徴。そのためか全体にキーが低めで、特にライヴでは音程が不安定になりがちなのが難点か。
サビの歌詞はイマイチ格好悪い(というか野暮ったいというか、ガキっぽいと言うか)のだけど、その辺が逆にももクロらしいのかな、と言う気もする。
所謂イケイケ風のシンセリフ、というか、ちょっとだけ古い感じの、TRFの更に二番煎じ(つまり三番煎じ)風の安っぽいリフをドローンの様にうねるシンセベースのラインが上手く中和して「格好いいももクロを聴かせる」という雰囲気を作り出すことに成功している。特に「アシッドハウス+ゲーム音楽」なイントロは好みのポイント。
結局俺としてはこのベースだけでこの曲は決まり。他にもリズムにかけたフィルターとか、ブレイクのぶった切り方とか、とにかくアレンジが好きだ。繰り返すけどリフは凄く格好悪いのにそれが全然気にならないというか、格好悪いことに後から気づくのは凄いのではないか。
キミとセカイではこのハードな雰囲気をあえて茶化していたが、流石に同じ手は二度使えない。今回は正攻法で、最後まで雰囲気を壊すことなく聴かせていく。サビに向かっては徐々に盛り上げていくのだけど、それでもどこか抑制された雰囲気が常に漂うのがこの曲の特徴。そのためか全体にキーが低めで、特にライヴでは音程が不安定になりがちなのが難点か。
サビの歌詞はイマイチ格好悪い(というか野暮ったいというか、ガキっぽいと言うか)のだけど、その辺が逆にももクロらしいのかな、と言う気もする。
2012/10/01
Z伝説〜終わりなき革命〜
ももいろクローバーZ名義での初シングル。シングルとしては1曲のみ収録のワンコインシングルとしてリリース。アルバムBattle and Romanceの1曲目にも収録され、あらゆる面で再出発のテーマ曲としての位置づけをされた曲。
ヒーローものの主題歌的なアレンジを意図的に施され、仮面ライダーでの中江慎二のようなナレーション、そして水木一郎本人による「Z」のシャウトがフィーチャーされ、徹底的なパロディになっている。彼らのゲスト参加によりこれまた昭和世代を刺激する空気が圧倒的に強くなるのだが、リズムやアレンジは現代的なもの。渡辺宙明的世界とは一線を画する。
それにしても大事な1曲目、テーマ曲と言える存在の曲がパロディというのは普通はあり得なく、しかもコレをマジでやると言うくだらなさ、大胆さがももクロの真骨頂だ。怪盗少女の二番煎じになる宿命を背負った曲を上手いことずらして仕上げたと思う。
今までのシングルと同様、この曲もメンバーの自己紹介ソングになっている。歌詞の中で露骨に名前まで登場しないものの(あーりんを除く・・・)各人のキャラクターを明快に紹介していて、完全に「テーマ曲」として作られたことがはっきり解る。ヴァースの色分けパート以外にも、3コーラス目での詩織による「腹減ったー」や2コーラス目の高城の「わちゃー」など、使いどころの明確化は今まで以上に徹底。この曲を聴くだけで「ももいろクローバーZとはどういう連中か」というのが解るように出来ているのだ。ビデオも観るともっと解りやすい。まあ、アイドルのビデオとしてみると唖然とするが。カレー喰ってるし。
今までの(特に前山田健一の)曲は「強引な転調」という特徴があったが、この曲ではわりとベタな、終盤で上にあがるというアレンジをあえて(?)採用。そこであーりんの必殺の最高音が炸裂するところがクライマックスか。Chi Maxxのファルセットを更に超えた「ここぞ」の一撃。母親に「不快だから歌うな」と言われた経験のある子の歌とは思えん。
2コーラス目の「ブルー!」「あっ」には注目せざるを得ない。過去を背負って前に進む、と言うテーマをシンプルに表したパートだが、逆にこの部分がある故に活動が長くなっていくと使いどころの難しい曲になってしまうかな、という気もする。少し。
ヒーローものの主題歌的なアレンジを意図的に施され、仮面ライダーでの中江慎二のようなナレーション、そして水木一郎本人による「Z」のシャウトがフィーチャーされ、徹底的なパロディになっている。彼らのゲスト参加によりこれまた昭和世代を刺激する空気が圧倒的に強くなるのだが、リズムやアレンジは現代的なもの。渡辺宙明的世界とは一線を画する。
それにしても大事な1曲目、テーマ曲と言える存在の曲がパロディというのは普通はあり得なく、しかもコレをマジでやると言うくだらなさ、大胆さがももクロの真骨頂だ。怪盗少女の二番煎じになる宿命を背負った曲を上手いことずらして仕上げたと思う。
今までのシングルと同様、この曲もメンバーの自己紹介ソングになっている。歌詞の中で露骨に名前まで登場しないものの(あーりんを除く・・・)各人のキャラクターを明快に紹介していて、完全に「テーマ曲」として作られたことがはっきり解る。ヴァースの色分けパート以外にも、3コーラス目での詩織による「腹減ったー」や2コーラス目の高城の「わちゃー」など、使いどころの明確化は今まで以上に徹底。この曲を聴くだけで「ももいろクローバーZとはどういう連中か」というのが解るように出来ているのだ。ビデオも観るともっと解りやすい。まあ、アイドルのビデオとしてみると唖然とするが。カレー喰ってるし。
今までの(特に前山田健一の)曲は「強引な転調」という特徴があったが、この曲ではわりとベタな、終盤で上にあがるというアレンジをあえて(?)採用。そこであーりんの必殺の最高音が炸裂するところがクライマックスか。Chi Maxxのファルセットを更に超えた「ここぞ」の一撃。母親に「不快だから歌うな」と言われた経験のある子の歌とは思えん。
2コーラス目の「ブルー!」「あっ」には注目せざるを得ない。過去を背負って前に進む、と言うテーマをシンプルに表したパートだが、逆にこの部分がある故に活動が長くなっていくと使いどころの難しい曲になってしまうかな、という気もする。少し。
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