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2014/01/29

tofubeats Megamix

「輝く地球 繋がる地球 笑う地球」と題された、ファンクラブ継続特典CDに収録されたリミックス作品。tofubeatsはセカンドシングルでももいろパンチのリミックスを手がけて以来二度目の起用。メガミックス作品としても小西康陽によるものに続き二(三?)作品目となる。
 
 走れ→ももいろパンチ→気分はSuper Girl→行くぜっ!怪盗少女(断片)→words of the mind→ツヨクツヨク→行くぜっ!怪盗少女→未来へススメ!→あの空へ向かって→ラフスタイルと続く、27分にわたる長大な作品。ってか各楽曲がほぼフルコーラスで使われてるから長いし聴いていて疲れる、飽きる、うんざりする。
 サウンドをぶつ切りにして組むスタイルのミックスはTofubeatsの芸風のようだけど、30分近く延々コレを聴くのもなかなかしんどいものがあるね。声が震えてるみたいに聞こえるの、気持ち悪いんだよな。少しだけやるならいいけど、延々コレばっかりだと辛い。聴きづらい上に踊れないし。まあ、控えめに言って、最悪の部類。

 まあ、あくまで「特典」でそれ以上でも以下でもない、普通は一回聴いて終わりだろうねえ(俺もコレ書くために初めて聴きました)。いやー、聴いてて苦痛だった。この特典CDの価値は唯一、ジャケットのみであると言って過言ではないだろう。

2013/10/22

ツヨクツヨク / だいすき!! / Hello... goodbye

ファン人気はあるけどどうにも苦手、という意味でWords of MindやBlieveと同列に扱ってるのがツヨクツヨク。早見のラップは他の曲より良くできていると思うけど、それ以外に聴き所がない。ヴァースだけちょっとファンキーで、そこからべたっとしたサビへの展開はこの手の曲の定番。どうにも好きになれない。スタジオヴァージョンの正式リリースはコレが初?限定発売とかあったのかな。

 だいすき!!は純粋な未発表曲?俺としては初めて聴いた曲で、なんとも居心地の悪いリズム感覚のテクノポップ。高音でメロディに付かず離れずのシンセ音がどうにも気持ち悪い。ヴォーカルはラフスタイルに近いやる気無さそうな棒読みスタイル。いかにもボツ曲という感じだ。気怠い「いぇーい」がもの悲しい。

 Hello... goodbyeは柏原芳恵でも勿論ビートルズでもない未発表曲。だいすき!!以上にバックと歌の混ざり方が気持ち悪くて、更にユニゾンのメンバー同士の声が溶け合ってなくて、もの凄く聞きづらい音。メロディも捉え所がない。最後まで聴き通すのはそれなりに苦行。

Dream Wave

デビュー直前くらいの限定発売だかなんだかで出た曲、くらいの知識しか無くてちゃんと調べずに書くのも気まずいのだけど、まあわざわざ調べたいような曲ではない、と言うのが本音。

 デモテープレベルのサウンドなのは仕方ないし、歌唱が稚拙なのも仕方ない。まだなにも起こる前、本当に何も起こって居ない頃の作品。

 それでも一瞬夏菜子の声、現在の強さはないけど、何かを内包した声に耳が反応する。それが何かの予感だと言ってしまうのは大袈裟だけど。

あの空へ向かって / あの空へ向かって(Z Version)

入り口のない出口収録曲に関しては今回初登場の曲に関してのみ扱うことにする。既発の曲に関しては各シングルの項を参照のこと。

 この曲には幾つかのヴァージョンがあるのだけど、このアルバムに収録されたのは固定メンバーになってからの録音。ネットで聞いたコトがある初期メンバーによるヴァージョン(シャレにならないレベルで下手糞・笑)よりは遙かに安定した歌唱になっている。それでもまあ、かなり下手糞だけど。

 歌詞は初期メンバーが書いたもので、ソングライティングにメンバー自身が参加したものとしてはなんと、コレが現時点で唯一となっている。

 オレンジノートや走れ!と並び、ファン人気の高い曲の一つで、古株のファンほど思い入れも強いのではないだろうか。初期曲で、スタジオ版公式発表が遅く、常にエンディング近くで演奏される、と言う意味ではウイングスで言うところのSoilyにあたる……というのはでかく出過ぎました。

 さて、こういった物言いから俺はこの曲が嫌い、と言う流れかと思いきや、コレが意外に悪くないと思っているのだ。何がどう、という説明はしづらいのだけど。素朴な感じがいいのかな。

 なお、アルバムにはボーナスとして早見あかり脱退後に(ライヴでの口パク用に?)レコーディングした「Z Ver.」が収録されている。現時点に比べるとまだ弱いが、旧ヴァージョンとは比較にならないほど成長し、安定した歌唱が聴ける。音楽として聴くなら、このテイク一択だ。

2013/09/15

つまり俺は、「泣くのは自分次第」と言われれば、やはり泣かないわけだ。

 ももクロファン、あえていえば「モノノフ」はみんな、ももクロと出会って人生が変わったとか言ったり、ライヴや様々な媒体での一挙手一投足に涙したりする。みんなももクロに感動しているのだ。今回はなんで俺にソレが出来ないか、を考えてみた。

 よく言われる「全力」というキーワードにはそろそろモノノフ達も違和感を感じ始めているのだけど、最近気付いたのは、そもそも俺にはソレ自体が「どうでもいい要素」だった、ということだ。

 ももクロと出会う前、色々疲れ始めていて、(言い回しとしては嫌いだけど)「癒し」的な物を求めて女性ヴォーカル物を色々聴いていた、と言う話は以前も書いた。色々巡った結果その終着点(とりあえずの)としてももクロに行き着いたのだけど、この経緯は結構共通している人も多いと思う。ただ、そこに求めていた物がどうも俺は少し違う。

 俺が求めていたのは「緩めの女性ヴォーカル物」で、あまり緊張感やパワー、エモーショナルさを感じ無いもの。少なくとも出会った当初のももクロは歌唱の稚拙さもあってその条件に近かったし、なによりUstなどで見られる普段の姿に、俺の愛好する「ファンタジーとしての放課後感覚」を感じてしまったのだ。つまり、漫画の「究極超人あ〜る」「あずまんが大王」「けいおん!」などに感じていたあの感覚。あれをリアルにやってるのがももクロだ、というのが俺の認識。で、音楽的にはフックが山盛りで仕掛けられた異常で過剰な曲を稚拙ながら女の子達が(時に女性向けじゃ無さそうな歌詞も)歌い踊る。踊りも、変。

 ここまでで要するに「感動」や「全力」ってキーワードは一切出てこないわけ。俺はコレを見てにやにやしたいのであって、感動して泣きたいワケじゃないのね。俺がももクロに求めてるのはひたすら「楽しい」ことだけ。現実逃避なんだよね、要するに。

 あの全力の象徴とも言われるエビぞりジャンプでさえ、俺にとっては「過剰なエンターテインメント」の一環でしか無くて、ミライボウルのアレンジ同様俺にとっては爆笑(歓喜と嘲笑を含む)の対象でしかない。「すげー!」とは思ってもその背後の夏菜子の物語に泣くことはないんだよね。読める範囲のインタビューは目を通して、そういうバックボーンを知り尽くして居てさえも。

 ツイッターでフォローしてくれてる人はよく知ってるだろうけど、俺はブレないことには定評のある人で、多分今後もももクロに求める物は変化しない。相も変わらずあの場所にはハッピーだけ、しかも「俺のハッピー」だけを求め続けるのだ。

 まあ、自分の今までの趣味や生活と一番遠い、若い女の子のアイドルグループ、って選択はそういう意味で素晴らしかったな。非現実的なくらい天真爛漫なあの子達だったからこそ、この気分は得られたわけだけどね。

2013/04/29

Very Best of Momoiro Clover Z

 以前やったももクロ俺ベスト20を新譜リリースに併せてアップデートしようかと思ってたんだけど、それじゃあ芸がないよな、と思って今回は「仮想ベストアルバム」をでっち上げてみた。
 ビートルズ好きとして「アルバムは14曲」ってのがあるんだけど、残念ながら絞りきれなくて今回はまあ、CD時代の物というコトもあって15曲、1時間15分ほどの、まあ今の人には聴きやすい長さだろう、と信じて。

 但し、あくまで「俺ベスト」な選曲であって、万人受けを狙った物ではない。ジャケデザイン含めて「海外向けにロック寄りの選曲で組まれたベストアルバム」という裏設定的な物もあるのだけど(笑)まあ、特に意味はない。もし海外向けに組むならもっとアイドルポップな曲を入れるべきだと思うね。

Very Best of Momoiro Clover Z
1. Contradiction
2. Bionic Cherry
3. ピンキージョーンズ
4. DNA狂詩曲
5. 黒い週末
6. 5 the Power
7. 僕らのセンチュリー
8. 天手力男
9. 仮想ディストピア
10. ミライボウル
11. Birth O Birth
12. Z女戦争
13. 月と銀紙飛行船
14. 労働讃歌
15. Chai Maxx
※ジャケ画像はクリックで拡大できます
 日頃「ももクロにロックを求めない」と言いつつもやっぱりロック的なサウンドの曲が好きなのはやむを得ないよな!と開き直る。好きな物は好きだ。しかしアレもコレも入ってないねえ(笑)まあ俺が選ぶ時点で想像は付いたかと思うけど。
 でもね、言い訳するけど、たたき台として曲選んだ段階では「怪盗」「猛烈」「ワニシャン」とか入ってたんだよ。でも悩みながら削ったら何故か極端に前山田健一色が薄いベストに・・・結局ミライボウルのヴァースしか無いって言うね(笑)前山田嫌いなワケじゃないからね!念のため!

2012/09/16

Best of ももクロ

 ちょっと番外編でももクロの個人的、現時点のベスト20を選んでみた。ソロ曲は含まず、また無印、Zは混在で選んだ。

1.天手力男
2. ピンキージョーンズ(Single Version)
3. Chi Maxx
4. Z女戦争
5. Z伝説〜終わりなき革命〜
6. Bionic Cherry
7. 猛烈宇宙交響曲第七楽章・無限の愛
8. サンタさん
9. ワニとシャンプー
10. ミライボウル(Album Version)

11. ココ☆ナツ
12. CONTRADICTION
13. 進め!怪盗少女(Single Version)
14. D'の純情
15. 全力少女
16. スターダストセレナーデ
17. キミとセカイ
18. DNA狂詩曲
19. 未来へススメ!
20. LOST CHILD

気分で選んだら19位になんと未来へススメ!がランクインしてしまったのが自分でも驚き。ニッポン万歳!とか入っても良かった気もするのだけど・・・。

 まあ、ご覧の通り、またレビューでも書いてるとおりNARASAKIが強かった。前山田が一定数ランクインするのはまあ、当然としか言いようがないのだけど。色々と文句は言うのだけど、やはり存在感の大きさは認めざるをえない。

 所謂「嫌いな曲」は当然そういう扱いなんだけど、ソレは別としてやっぱりアッパーな選曲、それからロックを感じる選曲になってるかな、と思う(その割には労働が入ってないけど)。俺が彼女たちに求めるのはこういう世界なんだね。

 それを違う方向から超えてきて欲しい。とりあえず、「桃黒亭」の方向性は、絶対に違う。

2012/09/10

ももクロへの道〜ももクロとは「癌」なのか?

俺もももクロに填っていく道のりを記しておこう、と思った。ちょっと長くなるけど書いていこう。

 そもそも俺という人間はアイドルに填ったことなんか一度もない。中学〜高校時代はおにゃん子クラブの全盛期だったが、長期にわたって悪性の中二病を煩っていたため、「アイドルなんか」聴くわけもなかった。

 そういう「アイドル系」を最初にちゃんと聴いたのが例の「ポリリズム」によるパフュームのブレイクだった。この曲はアイドルポップスとしては明らかに「攻め」の姿勢で作られたある意味前衛的な作品で、そしてダンスミュージックそのもののビート(実際にはアンダーワールドのパクリに近いとも言われる)と「本当にポリリズム」はインパクトが強く、ここに至り遂に俺が「アイドルのレコードを買う」という現象が起こるのである。

 また、何故か俺は女性ヴォーカルが好きではなかった。ジャニスやアレサからプリテンダーズに至るまで、女性ヴォーカルモノのレコードはある程度、と言うレベルしか買っていなかった。が、何故かこの時期から身体が(?)女性ヴォーカルを求め始める。一気にエヴリシング・バット・ザ・ガールやユーリズミックスのアルバムを揃えたのもこの頃だ。

 ただ、パフュームは長続きしなかった。アルバム「GAME」は素晴らしいと思ったけど、それ以降のシングルがどんどん退屈になっていく。中田ヤスタカのパターンも見えてきたし、それ以上に世間に受け入れられるにつれ、攻める必要が無くなって言っているのが手に取るように解った。むしろお茶の間に受け入れられるサウンドが求められているのだ。

 そんな時期でも身体は女性ヴォーカルを求める。チャットモンチーにも填ったが、ヴォーカルの持つ力が強すぎて(これは素晴らしいのだけど)疲れてると聴けなかったりする。60年代のガレージ/GSっぽいキノコホテルや、下手糞な演奏とヴォーカルに癒される住所不定無職、パワフルなサウンドと格好良いコーラスのBarbarsなどインディーズ系のバンドを中心に女性ヴォーカルを聴きまくっていた。

 そんなさなかに、ももクロの存在を知る。

 とは言っても、流れは良く覚えていない。でも切っ掛けははっきりしている。Waste of Pops 80’s-90'sというサイトをご存じの方は多いと思うが、ここでミライボウルが「強制的にアゲられていく曲」という言葉で紹介され、PVへのリンクが張られていたのだ。普通俺はこういうのを観ようと思わないのだけど、前述のような時期だったし、既にパフュームでアイドルへの抵抗もなかったし、何よりその日は時間があった。

 普通はここで「これが過去にない衝撃だった」とか言う文章に続くのだが、そうはならない。「成る程、おっしゃるとおり、強烈な曲だ。それにこの構成はなんだ。狂っている。面白いな」その程度。だけど、確実に俺に(彼女たちの時折使う言葉で言えば)爪痕を残した。

 そういう状態の俺だったし、ナタリーやCDジャーナルをチェックしていると否応なしに彼女たちの情報が入ってくる。何となく面白そうだな、とインタビューや特集記事を読む。インタビューはご存じの通りあの調子だ。なんでインタビューが鮭とば喰ってるところから始まるんだ?とか思っているウチに、知らずのうちに体内ももクロ成分がどんどん溜まっているのだ。

 そして、YouTubeでうっかり、ご多分に漏れず例の有名な動画を目にする。そして、エビぞりジャンプも見てしまうわけだ。

 潜伏期は終わった。それからはもう加速度が付く。鮭とばの印象が強かったので、その馬鹿っぷりを確かめようとUstもの中心に見て人間としての魅力を感じてしまう。コレは悪い兆候だ。ライヴやPVを見てその過剰な動きに爆笑と感動を感じる。色々なものが繋がって、彼女たちのキャラクターも解ってくる。そうした状態で、インタビューに当たり直す。おもしろさが違う。レンタルしてiTunesに取り込みっぱなしだったBattle and Romanceを聴きかえす。そういうタイミングでQuick Japan102号とミュージックマガジン7月号が出る。

 発病に気づいたときには手遅れである。うちは癌家系なのだ。CDは一枚も持っていないけど、もうももクロが大好きだった。キャラクターは好きだけど音楽は、特に前山田健一の曲は良くないと思っていたのだけど、いつの間にかももクロの曲(勿論前山田の曲を含む)が脳内ヘヴィーローテーションになっていた。

 そうなれば勢いは更に加速する。既に聴ける曲は全部聴きたくなっているので、足りなかった曲をレンタルしたりiTSで買う(iTSではももももクロ★オールスターズ2012や白い風も買えるのだ!)。インタビューがもっと読みたくて試練の十番勝負や七番勝負を買う。ついには(貯まっていたYAMADAのポイントを駆使して)ライヴDVDを買う。ここに至るまで、半年とかかっていない。恐ろしい。母の癌も進行が早かったが、その勢いだ。
 書籍での不足分を補いたくて試練の七番勝負DVDを買う。ももクロChanは買ってない。その前に他のライヴだ。横アリも買う。七番勝負パート2も予約済み。なんたることだ。

 そして、こんなブログを始めてしまう。いまだに自分がどうなってしまったのか解らない。多分もう全身に転移している。手遅れだ。ももクロも先が見えないグループだが、俺も一緒に見えない先へ向かって進んでいくのだろうか。その先は死なのだろうか。

2012/09/08

あかりんへ贈る歌

もろにタイトル通りの曲で、早見あかりへのメッセージ曲にしたバラード。突貫工事的に作ったんだろうし、決して面白い曲とは言えないが、いくら俺でもこれを酷評するほど野暮ではない。

 これも前山田健一が作曲しており、「怪盗少女」のサビを歌詞を変えて流用している。その歌詞に関してはメンバーに対して相当のリサーチをして書かれていると思われ、前山田健一+(早見以外の)メンバーの共作と言って過言ではないのではないだろうか。

 音源は事前に録音したものと一部ライヴでのサウンドをミックスしたという。夏菜子からのメッセージからスタートするヴァージョンで、大半はスタジオ音源を使っていると思われるが、レコーディングの段階でも既に半泣きになっているものがそのまま使われている。間奏部分の早見のVTRから引用された音声はライヴからの収録か?。後半の間奏には夏菜子以外の4人からのメッセージも登場。

 よく考えてみればコレが「ももいろクローバーZ」編成による最初の録音である。

 当然コレも高額で取引されているが、少なくとも「ももクリ」よりは買う価値があるのではないだろうか。ライヴDVD持ってれば要らないとも思うけど。

 ※初出時はCD音源はライヴをそのまま使ったと勘違いしていたのですが、正しい音源を聴くことが出来たので記述の訂正を行いました。

デコまゆ 炎の最終決戦 / でこまゆ

早見あかり脱退後、ネット予約シングルとして収録された百田・早見の口げんかをストレートに楽曲に落とし込んだ、まあ一種出落ちと言える曲。早見脱退ライヴでの音源をミックスし直したものらしい。観客の声もそのまま収録されている。

 後の「ももたまい」や「事務所に推され隊」同様の、メンバーのやりとりを曲に落とし込んだもので、こういうことが出来るのは勿論前山田健一である。

 曲としてはライヴ用にスペシャルで作られたもので、また、これ以降披露されることがあり得ない為安直といえばそれまで、といったもの。「歌って」いるのはかなこだけで、早見のパートは全てラップ(と言うより「語り」)になっている。これがかなり違和感が大きいのだけど、まあライヴ一発勝負で「歌が苦手な」彼女の負担を大きくは出来なかったのだろう。

 歌詞は「でこっぱち」「眉毛」と罵りあうオープニングから「なんで辞めんのよ」などとストレートな内容を含んで最終的に和解に至る、と言うまあ解りやすい(笑)むしろポイントはエンディングの「ビューティペア」の引用パートだろう。どこまでも昭和が似合う連中なのだ。

※これも所有していません。YouTubeで音のみのファイルを聴いて書いています。
 

2012/09/03

全力少女

走れ!と同じくmichitomoが作曲(千葉直樹との共作、作詞は前山田)したポップナンバー。このシングルで初リリースとなるが、曲そのものはライヴで演奏されていて、ファンには知られた曲だったようだ。

 珍しく普通のラヴソングとなっていて、コレを前山田が書いたのかと思うと逆に驚く(彼が歌詞だけ書いているパターンも珍しいのでは?)。しかしそれ以上にあの子供達にこういうストレートな曲を歌われるとちょっと気恥ずかしくなる面もあるね。シングルのお馴染み「いい曲枠」としての収録。

 ポップではあるがマイナー調のメロディを多用してどこか懐かしい雰囲気もあり、「裏メインターゲット」とも言われる30代以上に訴えるもののある曲なんじゃないだろうか。個人的にはこの手の曲の中ではキミとセカイに並んで好きな曲の一つ。

 歌詞には「ももいろクローバー」という単語がストレートに登場する。あかり参加のラストシングルにこの曲を収録したのは偶然なんだろうか?タイトルトラックの歌詞(構成)に並んで、気になるポイントだ。

(お断り)このジャケの限定盤Bにはこの曲入っていないのだけど、通常盤がChi Maxxの衣装なので画像を入れ替えています。

Chi Maxx

「アイドル」という存在に「プロレス」と「ドリフ」という明らかに食い合わせが悪そうな要素を力尽くで取り込んだ結果、異常にアッパーなキラーチューンが出来上がってしまったという劇薬ナンバー。気狂い濃度ではリードトラックを上回る。

 楽曲そのものはとにかく盛り上がるように出来ているだけの(だけの、ってソレが凄いのだが後述)比較的まっとうなポップソング。いや、この曲に関しては「ロック」という言葉を冠しても差し支えないかも知れない。ライヴでも「ココ☆ナツ」と並んで単純に盛り上がる曲として定番となっている。

 ダンスに前述のプロレス(武藤敬司のプロレスラヴポーズなど)とドリフ(ビバノンロックと髭ダンス、東村山音頭の動き)を取り込み、歌詞の面では「戦いに立ち向かう」というハードで前向きな要素。とにかくこの曲のももクロは戦闘モードだ。
 「手強すぎる夢は最高のパートナーでライバル」という歌詞は彼女たちの置かれる状況を端的に表現した歌詞で、他の部分も含めて「ももいろクローバー(Z)の裏テーマ曲」と呼んでいい。

 ドラムンベース的なリズムのみをバックにするヴァースから繋ぎの短いブリッジを経てアッパーなサビに至るコントラストは見事。サビはひたすら盛り上がりっぱなしになるように出来ていて、詰め込まれた歌詞が意味云々以上に気持ちを盛り上げる効果を持っている。そして「びゅんびゅんびゅんびゅん」で最高潮に達するのだ。

 メンバーのヴォーカルも冴えていて、ラストシングルで過去最高のラップを聴かせるあかり、天国へ突き抜けるようなファルセットを披露するあーりんは特筆したい。

 個人的にはひたすらフロア向けに徹したリミックスを聴いてみたい。

ミライボウル

俺がももクロに引っかかる切っ掛けになった曲。ももいろクローバー名義での最終シングルのリードトラック。

 「強制的にアゲられていく曲」と紹介(Waste of Pops 80's-90'sさん)されていたとおり、全く繋がりようのない(大きく分けて)三つのパートが有機的に融合することなく力尽くで合体し、いびつなまま大団円を迎えるというもの凄い曲。その凶悪さはももクロの楽曲でも随一と言える。

 作曲は前山田 健一と大隅知宇となっていて、アレンジをNARASAKIが手がける。チャールストン風のヴァースは前山田作(*注)。元から「半ラップ風のヴォーカルで」という発注を受けていたといい、その際にメロディを作ってからそれを一音に置き換え、更にメンバーには自由に歌わせるという方法で作られたらしい。
 チャールストンにラップという時点で既に滅茶苦茶だが、サビは全く違うJ-Pop風のもの。勿論リズムも完全に変わる。ここが大隅作かどうかは不明。安心感のある「サビらしいサビ」が逆にこの曲には異質だ。むしろアクセントになっているところが異常。

 個人的に最も引っかかったポイントが間奏〜ラップ部分で、ここは完全なアシッドテクノになる。TB-303(風)のベースがうなりまくるバッキングに早見あかりのラップが乗るこのパートはツボに入った。ラップそのものは曲の段階であったと思うが、アシッドにアレンジしたのはNARASAKIと思われる。

 スローパートからアクロバットの振り付けを挟みサビに戻る構成は全二作を引き継いでいる。スローな部分の歌詞が陳腐なのが気になるが、まあポップスだから良いだろう。エンディングの「恋は伝説さ〜」の部分はNARSAKIが付け足したもので、ピンキージョーンズでの「天下を取りに行くぜ」の部分と同じパターン。ラストに広がりを持たせる効果を発揮している。

 気になるのが2番の歌詞で、この部分は例によって自己紹介風にもなっており、各メンバーの色が織り込まれているのだが、早見〜高城のパートが一行(一文)に押し込まれている。また、「青春のアザ紫に〜」と、ここを高城一人で歌っても違和感がない、「青」が強調されていない歌詞になっており、ついスタッフには早見脱退が周知されていたのでは?と勘ぐってしまう。

(※注)前山田健一がTwitterで「作曲欄にクレジットはありますが、俺は殆どノータッチの楽曲です。」と語っているが、チャールストン部分の「本来のメロディ」を弾いて解説する映像が残されている。

2012/08/31

Believe / Words of the Mind / 最強パレパレード

リードトラック以外の三曲に関してはまとめて扱う。

 Believeはステージでは定番のカヴァー曲で、原曲は知らないのだけど、Avexあたりにありそうな曲。カヴァーで個性を出していくのは難しいと思うけど、やっぱり他の、ももクロを理解して作られた楽曲と比較するとちぐはぐな印象ばかり耳に付く。良く聴くと最終ヴァースで玉井が思いっきりリズムを外している。レコーディングも雑だ。

 Words of the Mindも同じくカヴァーと言うことで、両者共にあかりがラップを披露するためにセレクトされたと思われる曲。(おそらく)原曲のラップ部分がしっかり構築されているのでそういう意味ではちゃんとして聞こえるのだけど、この曲も音程を外している部分がそのままになってたりして、時間も金もかかってないのだろうなあ、とソレばかり気になってしまう。あと英語部分の発音は失笑もの。

 2曲ともハードな曲調で、レパートリーが少なかった時期のアクセントには良かったと思うのだが、曲数もヴァリエーションも増えた今では存在意義があるとは思えない。今後消えていく運命だろう。

 最強パレパレードはアニメの曲をカヴァーしたものらしい。まあ、いかにもと言う曲で、前山田健一の世界観にも近いサウンドや歌詞を持っているので違和感は少ない。それだけに、前2曲以上に存在意義を失うのも早かったようで、わりと早い時期にステージで披露されなくなっていたようだ。

 このEPは非常に高額で取引されているが、個人的には「500円以下なら買うかな」という内容だ。数万円の価値はないよ。

きみゆき

ももクリ2010で限定販売されたEP「ももクリ」のリードトラックとなったクリスマスソングで、リリースされたものとしてはももクロ最初のバラード系の楽曲。

 ここまで俺のレビューを読んでくれた人なら解ると思うけど、ええ、嫌いです。

 一番嫌いなタイプのカラオケ用バラード。大好きな女の子にカラオケで歌われたら幻滅するタイプの(笑)。一切個性を感じないどこにでもあるバラード曲で、広く人目に触れない限定盤だからこそ出来るやっつけ仕事っぷりを堪能できる作品。

 プロダクションに関して少しだけ言うと、やっぱりこういう「生でもいいのに打ち込みでやってる」ドラムは駄目。曲云々以前に予算が透けて見えるアレンジメントが大嫌いなので、ここも大きな減点対象だ。ドラマーを雇う金がないのなら打ち込みの意味のあるアレンジにすればいいのだ。

※ おことわり。後追いのファンである俺がプレミア商品であるこのEPを所有していると言うことは勿論なく、音のみYouTubeで聴いてレビューしている。従って、音質に不備がある可能性もあるためサウンドに関してはあまり信用しない方がいいかも知れない。

キミとセカイ

この曲もタイアップがつき、ビデオクリップまで作られたが流石に「トリプルAサイド」とまで言わない感じかな。ハードな曲調が印象的だが、むしろももクロの場合はカップリング向けという印象の曲。これも所謂J-Pop路線と言っていいと思う。 

 個人的には他のJ-Pop路線より遥かに好きな曲で、ももクロの楽曲中でも「ロックっぽさ」で言えばトップクラスに位置する曲だと思う。ツイッターで「Louie Louie(イギー・ポップのヴァージョン)からの影響があるのでは?」と指摘されていたが、確かにリフ(メロディにもなっている)のパターンは同曲やGimme Some Lovin'に近いものを感じる。

 韻を踏まないラップパートは減点。しかもグルーヴを殺す「照らすのだろう」の符割りは最悪。ここだけは本気で文句を付けたい。

  雑に言ってしまえば、多分基本は相川七瀬あたりのちょっとロック好きに訴求させたがってるようなJ-Popという感じの曲ではあるんだけど、同時に、メロディなどに昭和の歌謡曲(中森明菜あたり?)をイメージさせる部分もあってノスタルジックな感触があるのかもしれない。 ただ、ハードな曲調やノスタルジックなメロディをぶち壊すように、というよりも茶化しているかのように入る相の手、コレが曲者だ。

 正直、最初は明らかに蛇足だと思ってたんだ。カラオケではしゃぐガキって感じで鬱陶しかった。これさえ無ければいいのに、と思っていた。 だけど、結局むしろそれが「ガキども」のリアリティなのかもしれない、と思ったし、それ以上にこういう「よく出来た曲」をぶち壊しにするパンキッシュな快感に気づいてしまったんだな。
  実際、コレが無ければそれこそ相川七瀬あたりの曲と大差なかったはずで、実際相川七瀬が嫌いな俺としてはむしろ、この曲も嫌いだった可能性が高い、ということなのだな。つまり、非常に諸刃の剣的でありながら絶妙なアレンジと言えたのではないかと思う。

ココ☆ナツ

ダブルAサイドでもいいんじゃないの、っていうキャッチーな夏のパーティソング。こういう馬鹿馬鹿しい曲は前山田健一の独擅場だ。 

 とりあえず先に歌詞について触れると、殆ど意味は無い。だがガキが「夏だー!」ってテンションが無駄に上がってる感じだけは伝わってくる。特に語り草になっている「コ」しか言っていないサビは圧巻。このサビを覚えるのに2回聴く必要はない。元々は歌詞があったというが、レコーディングの現場で「コだけでいいんじゃない?」ってなって変更したらしいが奇跡ともいえる大正解だ。 

 余談だけど、パフュームの「チョコレイト・ディスコ」も印象的な「コの連呼」が聴ける曲だった。どちらもキャッチーな曲だが、俺はどっちを聴いても筒井康隆「虚構船団」で登場人物のホチキスが発狂して針を吐き出すシーンの描写をどうしても思い出してしまう。

  閑話休題。

 前山田は怪盗少女の段階以前で各メンバーの個性(使いどころ)を完全に捉えているようで、この曲でも的確な適材適所が展開される(NARASAKIはここまで拘って使ってないのが聴き比べるとわかりやすい)。可愛いパートを暖色系3人(+有安)に回し、あかりは低音パート、そして高城を飛び道具として「ちょいなちょいな」を担当させるというスタイル。後の楽曲だとこれがパターン化しすぎるきらいがあるのも事実だけど…。

 「Bop Sho Wa」はBoysなど60年代の典型的なコーラス、間奏のフレーズはゴダイゴ「銀河鉄道999」のオルガンソロの引用と思われるが意図は不明。その後のリズムと叫び声だけになるパートはライヴでは引き延ばされ、「馬鹿騒ぎ」に使われることになった。かなこの気狂いじみた声が印象的。

ピンキージョーンズ

ユニバーサルから1枚出して、マネージメントサイドのレーベルに移籍(キング内のスターチャイルド)っていう流れもブランズウィックから(仮住まいのリアクションを挟んで)トラックレコードに移籍したフーのレーベル変遷に似ているのが偶然で面白いのだけど、まあこれは完全に余談。

 この曲のポイントは「作曲者がロックミュージシャン」というところだろう。Coltar Of Deepers~特撮のNARASAKIはコレ以降もももクロの楽曲に絡んでいくことになるが、これがその最初の曲。スターチャイルド第一弾、更なる心機一転ということか、あえてここまでアレンジや衣装に取り入れてきた和風イメージを(一旦)忘れて、まったく新しい路線を目指す為に彼に白羽の矢が立った、ということだろう。

  その試みは成功したと言っていいと思う。ロックミュージシャンでありながらダンスミュージックにも精通し、しかも近年は民族音楽にも造詣の深いNARASAKIがアイドル向けのポップソングという土壌に好きなように趣味をぶちまけた、という印象の曲に仕上がった。 80年代のゲーム音楽のようなイントロのフレーズ、スピード感のあるグルーヴで惹きつけて、サビまで一気にたたみかける。怪盗少女で確立しためまぐるしく入れ替わるソロヴォーカルも当然踏襲。今回はメロディの流れに短いラップ風のパートを自然に挿入したのがいいアクセントに。ここでは実はあーりんのラップが魅力的という新事実も発見されている。 

 サビの「逆境こそがチャンスだぜ」というフレーズはももクロの基本姿勢を明確に打ち出した歌詞として重要だが、女の子が歌う曲ながら「だぜ」という言い回しで力強く言い切るのがももクロ式。前作のタイトルとも韻を踏んでいる。それでいながら締めの歌詞が「すっとこどっこい」という意味不明具合もまた、彼女たちにしかあり得ない。何が凄いってコレが特にギャグのつもりではないってところじゃないかと。

  2コーラス目の導入として組み込まれたインド風(?)のパートにNARASAKIの趣味が垣間見える。声域の低いあかりのために挿入されたとも思えるが、残念ながらあまりぴったり合ってるわけではなかったようだ。

 その後の裏打ちコーラスはケチャをスカっぽく使う発想か?(これをそのまま「ケチャ」と呼ぶ人を見たことがあるが、ポリリズミックな使い方ではないからケチャとは全く違うよね)。この部分もスピード感を増強していて気持ちよく聞けるパート。  バックのうねるベースも良い。

 大サビに当たるパートではメンバー全員の名前が巧妙に(無理やりに?)織り込まれた歌詞となっているのも「自己紹介ソング」であった前作を踏襲した部分。サビに戻る前にかなこのアクロバットが挿入されるところも同じ。こういう些細な仕込みが随所にあるのがこの曲のきめ細かな部分。よく出来てる。

 余談だけど「輝く未来をOh」の部分を「輝くミライボウル」と聞き間違えて「え!予告してたの!?」とか考え過ぎちゃうのは、後追いならではだな。

2012/08/30

行くぜっ!怪盗少女

 いよいよ念願のメジャーデビュー。勿論、この爆発度合いと言い(恐らく)後々までグループの「顔」と呼べる曲として君臨しそうな存在感と言い、(恒例の)フーでいえば当然I Can't Explainにあたる曲だろう。褒めすぎ?

 現在までメインライターの一人として、ファンの間では高い信頼を得る前山田健一が最初に手掛けた曲で、そういう意味でもフーで言えば(しつこいな)ピートのオリジナル曲が最初に採用されたI Can't Explainと比較するのもあながち的外れじゃないはずだ。

  今までの2曲と比べても圧倒的にキャッチーなイントロ。イントロと言いながらも既にヴォーカルというか、メンバー紹介パートが挿入されており「自己紹介」は完璧。そしてヴァースに入ると、今までの合唱スタイルではなく、早速コレ以降ももクロのトレードマークにもなっていく細かいソロ回しの積み重ねスタイルが登場。ここでの「使い方」が胆で、とにかく、全体に声、キャラとその使い方が上手いのだ。

 この曲の場合ももかからスタートするのが後のシングル曲(かなこスタートが多い)との違いで、模索期故か、それとも新加入のももかをあえて立てたのか。理由はともあれ、ドスの利いた彼女の声で始めるのはサビに向けてのカーブを描くためと考えると大正解。また「変身!」のフレーズをピンポイントで高城に担当させる部分は後の「飛び道具としての高城」パターンのプロトタイプとも言えるだろう。
  以降の曲と比べてもあかりの「クールビューティ」キャラの使い方もツボに嵌っていて、「狙った獲物は逃さない~」「狙い撃ち」のパートは彼女の在籍時で最もその声質を生かした使い方だと思う(俺が早見あかりのラップを評価していないのはメンバーレビューで書いた通り)。

  中間のスローパートはかなこ、詩織、あーりんという「アイドル的」な3人を使い、直後に「例のエビぞり」で度肝を抜く(映像で見ないとわからないが)というコントラストの付け方も秀逸。
 サビでは(やっと)合唱スタイル(全員ユニゾン)が登場するのだが、これも爆発力を優先したアレンジだろう。残念なのは掛け合いになる部分、ライヴで3人ずつパート分けして歌わせるわけにいかなかったのか。勿論音だけ聴いてる分には全く問題ないのだけど。

  玉井の「2番」が可愛いとか、そういうのは置いといて。

  ここまで6人と6曲、酷評スタイルを貫いたのにここまで絶賛すると気持ち悪いけど、頑張っても酷評する部分が出てこないのだ。「デビュー曲の完璧さ」という意味ではやはりフーに並んだか。いや、それは言い過ぎだ。

2012/08/29

走れ!

メンバー、ファン共に人気の高い曲で、「奇抜なリードトラックといい曲のカップリング」というスタイルが始まった一曲、と言われている。

 とまあ、歯切れの良くない物言いで解るとおり、俺はこの曲が好きではない。

 要するに、後に登場する数曲同様の「何の変哲もないJ-Pop」であって、個人的には一番苦手なタイプの曲。特に最初のサビ前の(所謂)Bメロのメロディラインとか、多分一番盛り上がると思われる大サビの上下するライン、この辺のステロタイプなJ-Popぶりがどうにも駄目なんだな。おかげで、俺の中での「J-Popの定義」というのがある程度納得いくようになったという一面もあるけども。

 ただ、ファンの意見通りの「(出来の)良い曲」であることは認めざるを得ないとは思っている。所謂「ベタ」というやつで、誰にでも訴求する曲であることは間違いないだろう。

 さて、ここまでが俺の本来の印象。実は、たったの数日前に大きく印象が変わる事件があった。レビューとしては邪道だけど、少し書く。

 Girl's Factory '12のライヴ映像をYouTubeで見た。この日もこの曲はラストにプレイされた。ここでのヴァージョンは最早「被せ」と言われるバックトラックのヴォーカルパートも殆ど(全く?)聞こえないほぼリアルライヴと呼んでいいヴァージョンで、出だしのヴォーカルもバラバラ、ソロパートでも音程外しまくりの「出来がよい」と言えるヴァージョンではなかったのだけど、何故か俺はこのヴァージョンを聴いて初めてこの曲を「良い」と思った。

 普通はここにその理由を考察する一文が載るのだけど、はっきり言って理由がさっぱりわからない。今このレビューを書くためにスタジオヴァージョンを聴いた。やっぱり、全然好きじゃない。どういうコトなんだ。