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2013/02/02

DNA狂詩曲


桃屋のCMとのタイアップに使われた曲で、俺はCM未見なのだけどかなりミスマッチではないだろうか、と思うのだけど、どうでしょう。作曲は大隅知宇。

 曲調としてはD'の純情と似た感じなんだけど、ピアノとクィーン風(と言うより明らかなオマージュ)のコーラスで差別感を出している。実はこの曲のアレンジャーがD'の作曲家で、自分の曲との類似を感じたからあえていじった部分もあったりする?と勘ぐってしまうが。まあそれは考えすぎ。

 特にクィーン的なのは所謂Bメロ部分。2回のヴァースで違うフレーズなんだけど、どちらも違うかたちでクィーン的。特に2回目はクラシカルなメロディとともに露骨に「あの」コーラスを再現していてまあ、ファンはニヤッとするよね。ライヴでここをメンバーが歌えるようになったら凄いだろうね。

 パート割りに特筆するポイントはあまりないんだけど、オープニングは当然として夏菜子の熱い声の使い方が特に効果的に聞こえる。後半のブレイクでソロになるところもあるし、見せ場が多い印象。実際この手の曲が一番ハマるのが夏菜子の声だと思う。

 全体にポジティヴな雰囲気を感じさせるのはD'同様の「前に進む感じ」のグルーヴか。メロディは必ずしも明るいわけではなく、所々に陰を感じさせるものになっていて、まあこの辺は日本人のツボなのかな。ライヴでも人気が高いけど、そういう所にも理由があるのかも知れない。

2013/01/29

LOST CHILD

NARASAKI作曲の比較的暗めの雰囲気を持った曲。ロックバンド向けにアレンジすればCortar of Deepersで演っても違和感がなさそうな曲で、そういう意味では過去の提供曲に比べてインパクトというか、個性が弱い感じでもある。まあシングルのB面曲には丁度いいのだろう。

  ももクロの楽曲の中ではエレクトロ色の強い楽曲の一つで、ヴォーカルにもエフェクトが使われているのが一つの特徴。やはり印象が強いのかこれだけで「パフューム的」という向きもあるようだが曲調としては全く違う。ステージではContradictionと同様の位置づけで使えるタイプの曲かな。前半で使われてる印象が強い。

 リズム構造はダンスミュージックなんだけど、全体に鳴り響くタンバリンがやたらに五月蠅くていまいち集中して踊れない。それでも中間部のテクノっぽさが増す部分では熱くなってしまうのは俺の91年病なのでやむを得ないだろう。ハードコアテクノ風のシンセ音もたまらない。

 ハードコアテクノ風パート後のラップ(?)部分からはちょっと明るい雰囲気も出てきて違和感あるんだけど、まあアイドルとしてのバランスかな。押し通しても良かったような、コレがないともっと単調なような。ちょっと自分でもどう捉えるべきかよく解らない部分。

  余談になるが、「猛烈」EPは他のももクロのシングルがダブル(またはトリプル)Aサイドっぽいのに対し「タイトル曲とそのカップリング」というイメージが強い。DNAもこの曲もキャッチーなシングル曲というより、別の側面を見せるタイプの曲になっている。それはそれで、良いと思うのだけど。

2013/01/21

猛烈宇宙交響曲第七番「無限の愛」

 メジャーデビュー後7枚目(怪盗少女からカウント)のシングルだから第7番(ちなみに4枚目のシングル、Z伝説ではナレーションに第4話というフレーズが登場する)。「猛烈」はタイアップとなった宇宙ものアニメのタイトルから採ったものらしい。

  宇宙交響曲というハッタリの利いたタイトルの通りの壮大なサウンドを持った曲で、楽曲としては要するにクィーンっぽい世界観を再現してみたかったのね、という感じ。クィーンに似てると言うよりも「クィーンが好きなメタルのミュージシャンが作ったような曲」というと解りやすいか。

  大編成のコーラス隊と、ギターのマーティ・フリードマンがゲスト参加している。楽曲は前山田健一によるものだが、生の音を全面的にフィーチャーしたことにより彼のサウンドプロダクションの欠点である「捻りの無さ」が表面に現れることは回避されている。  マーティのギターは曲全体でカウンターメロディ的にソロを弾きまくっており、いかにもへヴィメタル畑の硬質的かつ叙情性に溢れた(個人的には嫌いな)音。だがこの曲にはマッチしていて、前述の通り安っぽくなりがちな傾向から救っている。ヴァース間の繋ぎのクラシカルなフレーズは白眉。

  いつもの様にめまぐるしくソロシンガーが切り替わっていくのだけど、ヴァースでワルツになるところにあーりんを持ってきたのが素晴らしい。しかし、このパート、2回目は高城なのだけど、これが彼女の声の「アイドルっぽさ」を再確認できる部分。あーりんに負けてないところを確認したい。
 このパートからサビへの繋ぎとして「激烈!炸裂!〜」と歌う部分は全員がかなり素っ頓狂な声を聴かせている。「爆裂」の部分が2回目だけ何故か「カツレツ」なのだが、担当は勿論玉井。

 また、前山田がインタビューで語っていた「今回は夏菜子と杏果を近くに置いた」というアレンジもなるほど、二人の「込め方」の違いが浮き彫りになって面白い。主にこの二人がこの曲の熱い部分を担ってる。前山田健一のパート割りは本当に、上手い。

 歌詞に「星屑のくずとなりて」「星の子供がキミを守り続けるよ」など、事務所ネタを歌詞に盛り込むのは良くも悪くも前山田クォリティ。
 
  全体に(というかこのEP全曲)中二病全開の歌詞なのだけど、ピークは中間の語りになるパート。「燃え盛る太陽」と「暗黒のブラックホール」以外は日本語としても成立していないのが逆に完璧。ここでの高城れにの(かなり酷い)「演技」にも注目したい。前述の「アイドルっぽさ」後半の「ポゥ!」と合わせ、彼女の幅広さを(無駄に)感じられる。