2013/03/03

あーりんは反抗期 / 佐々木彩夏

佐々木彩夏ソロ曲は前作の流れをくんだ「キャラソング」で、今回は母親への不満を歌詞にしている。ももたまいや推され隊同様に本人へのリサーチを元にして歌詞が書かれていると考えた方がいいだろう。勿論前山田健一の曲で、このアルバムであーりんが歌う曲はコレ1曲だが、ソロよりほか四人のユニット曲と同列で捉えた方が違和感がない。 

 90年代のハードコアテクノをイメージしたと言われるが、初期XLレーベルのそれというより、日本でTRFあたりが噛み砕いたサウンドに近い(前山田のルーツからしてもその方が自然)。NARASAKIならもっとアシッドっぽく作ったと思われるが、前山田の音作りは相変わらず音色などには無頓着で、それがむしろ当時の安易に量産された安っぽいAvex系(小室哲哉やジョン・ロビンソンあたりのダサい奴)の「歌謡レイヴ」っぽさを醸し出していてこの曲に関しては結果オーライ。

  憎々しい佐々木コールはももたまいによるもの(二人のニヤニヤ顔が浮かぶ声!)。「あーりんのこと佐々木って言うな!」から始まり母親に対する不満を愚痴りまくる歌詞だが、あーりんのヴォーカルはむしろ(相変わらず)可愛らしい方へ振っていて怒りや不満が直接歌声に出る感じではない。ラストのキメの筈の「だけどママが大好き」の音程が怪しいのが残念。

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