2012/10/30

ももクロのニッポン万歳!

「日本応援路線」の最初の曲(実際にはZ伝説にもそういう意味のメッセージが含まれているのだが)。47都道府県の何が美味しいとわめき散らしているだけのくだらない曲。ところどころに「何も語っていない」パートが含まれるなど、結構雑。

  ヴァースごとに毎回(各地方)全く違うメロディ(?)が採用されている。九州は玉井が肉に囲まれて大喜びしているだけ。沖縄(高城)は九州に含まれず単体で歌われるのだが、ストレートに沖縄民謡風アレンジ。
 四国(百田)は打って変わってバラード調になっていて、ここには(再度)怪盗少女のメロディが引用されている。「バラードのイメージのない百田にあえて歌わせた」との証言がある。

  中国(佐々木)は名物、名所が織り込まれているが、「島根まねしまねまねま」など明らかに無意味なフレーズが多用される。島根イメージ無かったのか(コレは絶対前山田が何も調べずに歌詞を書いたと信じている)。
 関西は「隠れ関西人」の有安が本物(?)の関西弁で粉もの系名物を紹介する。北海道は玉井が餌に囲まれてうっとりしてるだけ。ここで唐突に北海道に飛ぶのは最後に東北を持ってくるためあえて順番をランダム化するためのギミック。

 中部も九州、関西同様の連呼スタイルだが、歌詞にも「百田夏菜子の出身地」と歌われ、名物ではなく彼女の個人的な思い出(?)で構成される。ももクロ的には中部地方の名産品は百田夏菜子なんだろう。
 北陸(高城)は何故か異常にあっさり通過するのだが、「福井?福島?ラスベガス?」という歌詞があり、東北と合わせ「福島」が2回登場してしまっている。単に福井と福島の区別がつかないという意味か?どっちにしても前山田健一のいいかげんさがまた出た。
  関東も中部と同じスタイルだが、百田以外全員の出身地方であるにもかかわらずあーりんの個人的な歌詞になっている。しかも最後は「群馬栃木?あーりん!(だってあーりんなんだもんの引用)」で誤魔化すという、あーりん2回とも雑な歌詞を担当。

  東北が最後に来ているのは勿論意図的な構成で、今までの部分より明らかに(平凡だが)印象的なメロディが付けられメッセージ性を強調している。有安のエモーショナルなヴォーカルがハマっていて、特にライヴでは未だに半泣きで歌っているのが印象的。有安は変に黒っぽく歌おうとするより素直な歌い方の方が遙かにいい。

  サビは共通で3回登場するが、2コーラス目の「飛行機のトイレ」のくだりがライヴの振り付け(ヴォーカルはオチ担当高城だが全員がヒドいポーズをとる)込みで酷素晴らしい。トイレを流す音を楽曲内でここまで克明に表現したアイドルは他にいないと思われる。

 要素が多いので全編を説明してしまったが、ボーナストラック扱いとはいえアルバムのラストをこの曲で締めたのはあらゆる意味でももクロらしい形に収まり、大正解だったと思える。コノウタで大団円しても(ライヴはともかく)、ねえ?

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