2012/11/12

太陽とえくぼ / 百田夏菜子

百田夏菜子のソロ曲は渋谷系をイメージして作られた。勿論、明らかにMy Ever Changing Moodsの引用であるキメ(孫引き的ではあるが)も登場する、あの時代を知っている人間ならニヤッとする、相変わらずターゲットが30代以上ということを感じさせる曲だ。 

 タイトル通りの夏をイメージさせる爽やかな曲(渋谷系イメージな時点で必然だった)ではあるが、この路線の「本物」を知っている身からすると残念ながらサウンドの出来が良くない。特にシンセブラスの安っぽさがこの曲の魅力を半減させている。せめて生の管を1~2本でも入れてサウンドに厚みを持たせられなかったのだろうか?

 基本的に曲もよいし、夏菜子の声にも合っているから勿体ない。ピチカート・ファイヴのスウィート・ソウル・レビューとかトレイシーのFar From Hurting Kindのような音で録ってたら本当に名曲だったと思う。

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