2012/11/14

・・・愛ですか? / 玉井詩織

玉井詩織のソロ曲は「80年代アイドル路線」をイメージして作られたという。スタッフの思惑通り、彼女の声はそのコンセプトにぴったりであり、アイデアとしては大正解だったと言える。 

 確かにこの曲はそのように「イメージ」して作られており、結果としてそれなりの成功を収めたと言っていいのだけど、残念ながら、後に比較にならないほど出来のいい「涙目のアリス」がリリースされたことによってその価値を大きく下げた。

 アレンジ、メロディからヴォーカルの適度な不安定さまで、かなりいい線で「あの時代のアイドルポップス」を再現しようとしているのだけど、やはり恐らく後追いの世代が作ったと思われるが故の詰めの甘さが随所に目立ってしまうのだ。曲そのものは結構良いだけに残念ではあるが、不満は後に解消されるのだ。

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