2013/07/18

僕らのセンチュリー

作曲&ギターをROLLYが担当したクリスマス限定シングルのリードトラック。

 クリスマスシングルとしては初めての非バラード曲で、楽曲の良さもさることながらサウンド面でも初めてちゃんと金をかけて作られた感じがする「ももクリ限定シングル」だ。今までの凡庸なバラードから抜け出した、という意義は圧倒的に大きい。

 案の定というか、ROLLYがクリスマスソングを手がけたらこうなるに決まってるよな、という要するにMerry Xmas Everybody (Slade)かI Wish It Could Be Christmas Everyday (Wizzard)か・・・といったイメージの、まあ俺みたいな人間には嬉しいクリスマス・ブギー。
 無駄に分厚くてクリスマスなのに暑苦しい「ウォール・オブ・サウンド」(でも労働讃歌みたいに上に貼り付いては居ないところがミソ!)は勿論ウィザードへのオマージュ。まあ一番の聴き所は1:20過ぎからのギターソロだったりするのだけどそれ言ってるとアレなので、ももクロのレビューをする。

 こういうビートのクリスマスソングの歴史は「ママがサンタにキスをした」からの伝統のスタイルで、スレイドやロイ・ウッドを持ち出すまでもないのだけど、やっぱり若いアイドルにはこういうハッピーな曲がよく似合う。しみったれたバラード聴かされるより圧倒的に楽しいし、なにより踊れる。こちとら楽しさ求めてアイドルにまで手を出してるのだ。その立役者としてエンターテインに拘りの強いROLLYは適任だったと思う。

 トランプのマークとももクロの「クローバー」を織り込んだパートが特にROLLYらしいメロディでニヤニヤする。その後の倍テンポになるところは楽しげに駆け出す姿が脳裏に浮かぶ(ちなみに俺はこの曲のライヴ映像を見たことがない)し、あまりにも馬鹿っぽくて賛否両論の「Love! Peace!」も個人的にはアリ。繰り返すが、こういうものは楽しければなんでもアリなのだ。

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