このシングルから有安が加入、メンバーの色分けも完成して一気に「ももいろクローバー」の形が出来上がった感がある。明らかに一歩進んだ感のあるそんなシングルだ。「フーで言えば」の例えだと前作ではまだダグ・サンドン在籍時で、ここからがキース・ムーン加入後と言った感じか。
曲、衣装ともにまだ「和」のイメージをベースにアレンジされているが、ももいろパンチより遙かに完成度が高い。とりあえず理屈抜きで前向き、っていうスタイルもここで完成したのではないかな。
ももいろパンチの冗長なイントロを反省したのかは知らないが、短いイントロと、ヴォーカルが終わった瞬間に曲も終わるという、曲を聴いている間は常に彼女たちの声が聞こえている(間奏はあるが)というアレンジはアイドルの曲と考えれば正しい方向性。
ただ、やはりまだソロパートは多くないし、歌唱の不安定さも目立つ。特に音だけ聴いたときの早見あかりの存在感の薄さはさすがにどうかと思う(そういうワケで「苦肉の策」が考案されるのだけどソレは後々)。
曲そのものもまだまだ普通で、後のあの過剰な世界を知っているとやはりまだ「物足りない」と思ってしまうのはやむを得ないか。また、曲の完成度が上がった分むしろねじ込まれた和のパートが浮き上がって聞こえるきらいもある。
でも下手に「当たり前のJ-Pop」にはなってないあたり、後のポップ路線(ファンには名曲と言われるタイプの)よりは個人的には好きだ。
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