2012/08/29

走れ!

メンバー、ファン共に人気の高い曲で、「奇抜なリードトラックといい曲のカップリング」というスタイルが始まった一曲、と言われている。

 とまあ、歯切れの良くない物言いで解るとおり、俺はこの曲が好きではない。

 要するに、後に登場する数曲同様の「何の変哲もないJ-Pop」であって、個人的には一番苦手なタイプの曲。特に最初のサビ前の(所謂)Bメロのメロディラインとか、多分一番盛り上がると思われる大サビの上下するライン、この辺のステロタイプなJ-Popぶりがどうにも駄目なんだな。おかげで、俺の中での「J-Popの定義」というのがある程度納得いくようになったという一面もあるけども。

 ただ、ファンの意見通りの「(出来の)良い曲」であることは認めざるを得ないとは思っている。所謂「ベタ」というやつで、誰にでも訴求する曲であることは間違いないだろう。

 さて、ここまでが俺の本来の印象。実は、たったの数日前に大きく印象が変わる事件があった。レビューとしては邪道だけど、少し書く。

 Girl's Factory '12のライヴ映像をYouTubeで見た。この日もこの曲はラストにプレイされた。ここでのヴァージョンは最早「被せ」と言われるバックトラックのヴォーカルパートも殆ど(全く?)聞こえないほぼリアルライヴと呼んでいいヴァージョンで、出だしのヴォーカルもバラバラ、ソロパートでも音程外しまくりの「出来がよい」と言えるヴァージョンではなかったのだけど、何故か俺はこのヴァージョンを聴いて初めてこの曲を「良い」と思った。

 普通はここにその理由を考察する一文が載るのだけど、はっきり言って理由がさっぱりわからない。今このレビューを書くためにスタジオヴァージョンを聴いた。やっぱり、全然好きじゃない。どういうコトなんだ。

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